長い中断期間を経て、作家活動を再開して11年になる。 「大地の衣」「刻(とき)の大地」「飛ぶ大地」と題して自然観、宇宙観を描いてきたが、このところ、人間関係の希薄さが、自分の関心事の多くを占めるようになった。この一年余り、「優しい関係(gentle relationship)」「旅立ち(departure)」「群れることの意味(the sense of a flock)などのシリーズを描いている。
2009年11月 今堀邦子